部歌

ハ長調 4/4 歌出しC


見よや若人(わこうど) 見かるかす
北山脈(きたやまなみ)の 頂(いただき)に
巨人(ちたん)の息は 凝(こ)りはてて
冬厳(おごそ)かに 訪れぬ

冬こそ雄(お)の小(こ) 雄々しかる
自然の息吹(いぶき) 荒くして
人なき山岳(やま)の いや高く
吾(われ)呼ぶ声の なつかしき

切なく昏(くら)き 人の世の
夢(まどろ)む杯(さかずき) 打ち砕き
吹雪く樹林に 躍(おど)り入り
スキーを 炬火(たきび)と 燃やしめん

燎欄(りょうらん)花の 粧(よそおい)は
凍土(いてつち)深く あせたれど
雪の野征矢(せや)と 馳(は)せ違(ちご)う
頬(ほほ)紅(くれない)に 誇りあり

窮まる林 幻想に
打ち黙しつつ 問い行けば
故郷恋ふる 旅人の
肩に降り散る 雪崩

その頂の 樹氷かみ
今立ち帰る 麓へと
指さす方に 雪は映え
聖き想いに 奢るなり

シルバーシャンツェに 陽はくれて
谺(こだま) ひびける 谿間(けいかん)に
描きつくせし シュプールを
顧(かえる)みる身の 歓喜よ

窓に私語めく 粉雪に
雪煙の湧く 滑走の
胸とどろかす 男の子等よ
明日の飛躍に 幸あれや


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Last-modified: 2009-07-22 (水) 00:00:00 (3564d)