HUSV MLより勝手に抜粋 by たけのぶ

[HUSV:1990] シルバーロッジの建築的価値

282伊藤剛です。

シルバーロッジで検索をかけてみたら、こんな紹介がありました。

近代建築史への旅です。

他の早々たる建築と並んで、紹介されているではありませんか。

しかしおばけ屋敷と言われれば、確かにそうでしょうかね。。

建築家不詳になっていますが、設計者の名前をお知らせした方がいいのかな?

http://www.ayumi-g.com/kindaikenchiku/kinken09/kindai9ve.html

大阪の伴君、建築家としてのシルバーロッジの評価はどうでしょうか?

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[HUSV:1994] Re: シルバーロッジの建築的価値

伊藤剛さま、会員のみなさま。大阪の伴(382)です。伊藤さんに指名されましたので・・。

実はそのサイトは僕も3年ほど前に見つけていました。名立たる近代建築と並列に扱われているのがとてもおかしくて、当時の現役シルバーロッジ住人にも紹介しました。

今年の正月にロッジにお邪魔させていただいたときには、そのページがプリントアウトされ居間にもピンナップされていました。

シルバーロッジのことを僕がとくに面白いなと思うことは、建設当初の思想が築後随分な時間を経た今でさえ生きつづけているところ。ロッジという場で今も脈々と人間力が養われている。

建設当初の想いが継承されていないという議論もあるようですが、僕は当初の思想の大きな幹は折れずに通っていると思っています。

先人がある場所をシンプルな哲学を持ってつくってしまい、半世紀近くも形を変えずにその哲学が後人に繋がっているのは、稀有な事例だと思います。(勉強不足で他の事例を知っているわけではありませんが・・)

「ソフト(人)がハード(建築・場)をつくるのか?」はたまた「ハード(建築・場)がソフト(人)をつくるのか?」

というようなことを疑問にもつことがあります。建築の力とはどれほどのものなのだろうかと。

面白い思想をもった人間や集団が、語らいや友情の拠点として、空間をつくることはよくある話。ソフトからハードが生まれる。

勿論、建設当初は山スキー部員(ソフト)が語らいの場として、シルバーロッジ(ハード)を生み出した。

だけど建設から44年を経た今、ロッジはそうではない。学校から遠い、ロッジ階段は長く、冬は除雪。寒い。キタナイ(?!)等々。山スキー部一年目もロッジに初めて来たときはマイナス面が頭に浮かぶ。家賃が安い、共同生活の魅力等々のプラス面より前者のマイナス面が勝ってしまう。

だけど、なにかの拍子に一度そこに住むなり通ったりしてしまったら、ナガクツライはずの階段への捕らえ方も様変わり。 階段を登ると見えてくる住友さんのお家の光でホッと安堵し、その上のロッジの窓明かりに小さな幸せを感じる。 そんな記憶に残る階段に変わってしまう。

ロッジを通して遠い長い寒いなどのマイナス面がちっぽけになっていき、語らいを通じて人間の面白さを知るロッジのプラス面がどんどん加わっていく。 自分の中の価値感がすこし変化する。

ハードがソフトをつくる可能性をロッジはもっている。それはとても魅力ある建築だと思います。

あの場所にあの思想をもってロッジを建設した当時の山スキー部員と水谷先生。そのセンスとパワーに脱帽してしまいます。

個人的にはシルバーロッジは日本一の住居だと思っています。

伴現太(382)

PS ロッジが社会的な評価を受けて文化財ってコトにはならないでしょうが、まずは北大建築学科の論文テーマなんかになったら面白いですね。(自分がやっていればよかった・・・)


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Last-modified: 2009-07-22 (水) 00:00:00