丸谷です。
田村さん、上総氏と私の3名で原始が原をベースに富良野・前富良野を滑ってきました。
以下、その報告です。報告書のpdfも添付しました。
●目的地:富良野岳・前富良野岳
●期日:2007年4月28日〜4月30日(行動3)
●目的:富良野岳と前富良野岳を滑る
●参加者 L :丸谷聖一 51歳 SL:船木上総 51歳 M :田村正 65歳
●行程
4/28 富良野Aコープ集合(10:00)、買出しして布礼別登山口へ 林道除雪終点秋雲橋(12:00)⇒二の沢出会(14:00)⇒原始が原1130mBC(16:30)
4/29 BC(7:30)⇒前富良野東斜面基部1300m(8:30)⇒前富良野岳肩1550m(9:20)⇒前富良野岳(9:30)⇒ 東斜面滑降⇒前富・富良野コル(11:30)⇒富良野岳(13:30〜14:20)⇒南南西斜面滑降⇒BC(14:50)
4/30 BC(9:10)⇒前富良野岳肩(11:10)⇒二の沢滑降⇒1.5尾根1150m(12:10)⇒林道終点秋雲橋(13:10)
●内容・状況等
1日目(4/28)天気 晴
富良野のAコープに集合して、3日分の食料買出し。何となく皆さんのザックが小さく見えて、本当に担ぎ上げられるのか不安になる。除雪終点の秋雲橋で荷分け開始。みんなのザックはパンパンに膨れ上がり、上総氏のザックは食料、テント、スコップ、マットなどがザックの外側にぶら下がるお祭り状態で出発。 二の沢出会いから尾根に取り付いて原始が原に出る。全員、重荷にあえいでいる様子。前富、富良野が見渡せる原始が原の夏道上の1120mにBCを設営。 全員疲労困ぱいながら、真っ白な斜面を見ながら食前酒で持ち直し、豚しゃぶで完全復活を果たす。20時就寝。
2日目(4/29)天気 晴 稜線上やや風強し
かに味雑炊で腹ごしらえして富良野岳に向けて出発。が、雪質等も考慮し1280mで左折して前富良野岳を先行させる。太陽を背にしながら東斜面を登る。雪はどんどん柔らかくなる。スキーで前富良野ピーク着。山頂から北斜面を偵察。面白そうだが、東斜面も滑りたかったので、あっさりパスする。前富良野ピークから滑降開始。東肩から大きな斜面が広がり、ゆったり滑って富良野・前富良野コルを目指す。 コルからは、夏道と交差するルートで山頂を目指す。山頂手前はスキー登行ギリギリの斜度だが、雪が柔らかかったので山頂までスキー使用。 山頂付近は西風15m/s前後で、視界は良く、十勝連峰、夕張・芦別山塊、北日高が見渡せる。気力が回復するまでしっかり休養し、何が何でもピークから滑降開始。原始が原に向かって一気に滑り降りると言いたいところだが、『試される雪』のため、滑りに集中するがあまり景色を愛でながらの滑降とはいかず、残念。 GPSの力を借りて、難なくBC着。かなりの行動量に全員バテ気味。またまた食前酒の力を借りる。おもむろに歌集が出てきて歌いまくる。本日の夕餉はキムチ鍋。舌鼓を打ちながら、食い地獄(懐かしい!!)に移行する。 本日は21:00就寝
3日目(4/30)天気 快晴 稜線上風強し
ゆったり起床する。鳥釜雑炊で腹ごしらえして、BCを撤収。全装備を担いで前富良野岳の肩を目指す。結構というか、かなり重い。何とか2時間で二の沢上部の肩に到着する。二の沢大斜面のど真ん中をあえぎながら滑って1150mで1.5尾根(一の沢と二の沢の間の尾根だから勝手に命名)に取り付く。 あとは尾根上を軽快に滑って秋雲着。下界はすっかり春でした。 田村さんは札幌で1泊の後、倉持会長と無意根合宿に参加とのこと。強靭な体力に脱帽です。
●感想
2泊3日のテント泊という、中高年登山としてはややシビアな部類の山行でしたが、皆さんの普段からの体力作りや好天に恵まれたことで、ほぼ計画通りの行動ができました。4月に入って北海道は降雪の日が多く『ザラメの尾根をとばそうよ』の状況とはいきませんでしたが、雪を言い訳にするような年でもありません。あらゆる現実をすべて受け止めた上で、さらにそれを楽しめるだけの余裕が今回の山行とメンバーにはありました。感謝します。20数年ぶりにエッセン係りを務めたKZS君、おいしい鍋をありがとう。
原始が原と富良野岳と田村さん
全装備滑降はつらかった
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